インドネシア語のWEBサイトに最適なfont-familyとは?
インドネシア語でWEBサイトを制作する際に最適なfont-familyはご存知でしょうか?
インドネシア語のWEBサイトを持っている代表的するグローバル企業やローカル企業が、どのようなfont-familyを指定してるのかをまとめてみました。
フォントにはセリフ系とサンセリフ系の大きく2つの系統があります。
セリフとは、欧文文字のストロークの端にある「飾り」「ハネ」の部分で、日本語フォントの明朝体にある「うろこ」の部分があるフォントにあたります。
それに対してサンセリフは、直線的なデザインでこの「飾り」「ハネ」の部分がありません。日本語フォントではゴシック体にあたります。
セリフは「伝統」、サンセリフは「モダン」というように、それらを見る人に正反対の印象を与えることから、フォントの指定はWEBサイトのイメージを大きく左右するものです。
しかし、イメージやデザイン、ディバイスの問題のため、1つのfont-familyだけをあげて「これが正解」と断言できるというものではありません。
コーポレートサイト事例 : トヨタ
トヨタは170以上の国や地域で車を販売している言わずとしれた日本を代表するメーカーです。
そのインドネシアの合弁会社であるToyota Astraで使われているインドネシア語フォントは、Helvetica Neueが筆頭で指定されています。
対象のURL
https://www.toyota.astra.co.id/
CSS内のfont-familyの指定
body {
font-family: "Helvetica Neue",Helvetica,Roboto,Arial,sans-serif;
}
IT系サイト事例 : Apple
MacやiPhoneといったデザイン性の高いハードウェアと関連商品のソフトウェアを世界中で販売しているAppleでは、SF Pro Textというフォントを筆頭に指定しています。このSF系は、San FranciscoというフォントでAppleが自社で開発しており、様々なディバイスのシステムフォントとして採用されているものです。
*iOS11以降であれば ”-apple-system, BlinkMacSystemFont“とディバイスフォント指定する方法もありますが、当内容では現状を比較まとめるものなので以下の事実だけ記載しておきます。
対象のURL
https://www.apple.com/id/
CSS内のfont-familyの指定
body {
font-family: "SF Pro Text","SF Pro Icons","Helvetica Neue","Helvetica","Arial",sans-serif;
}
IT系サイト事例 : Microsoft
Microsoft WindowsやMicrosoft Officeを世界中に販売してきたMicrosoftのWEBサイトは、世界中の言語に対応しています。そのインドネシア語サイトでは、Segoe UIが筆頭に指定されています。
対象のURL
https://www.microsoft.com/id-id/
CSS内のfont-familyの指定
body {
font-family: Segoe UI,SegoeUI,"Helvetica Neue",Helvetica,Arial,sans-serif;
}
IT系サイト事例 : Google
Googleのフォント指定はページごとに異なる指定となっていました。TOPページは、お馴染みの検索窓だけのページですので、以下のテキスト情報の多いservices紹介のページをサンプルとしました。
現在はオープンソースとなっているGoogleが開発したRobotoというフォントが筆頭に設定されています。
このRobotoは、Androidのシステムフォントとしても利用されています。
ちなみに対象のURL以外の他のページではHelveticaやgoogle fontsも利用されていましたが、総じて全てがシンプルな指定であり、arialとsans-serifのみといったページもありました。
対象のURL
https://www.google.co.id/intl/id/services/
CSS内のfont-familyの指定
body {
font-family: 'Roboto',arial,sans-serif;
}
ポータル・メディア系事例 : Yahoo
日本でもポータルサイトとして圧倒的なPV数を誇るYahooですが、インドネシアにもyahooがあります。
そのインドネシア語yahooのfont-familyは、Helvetica Neueが筆頭に設定されていました。
対象のURL
https://id.yahoo.com/
CSS内のfont-familyの指定
body {
font: 13px/1.3 "Helvetica Neue",Helvetica,Arial,sans-serif;
}
まとめ
インドネシア語のWEBサイトを持っている代表的なグローバル企業やローカル企業のフォントを調査しましたが、セリフ系は使われていないようでした。
2019年のトレンドとしてサンセリフがモダンなイメージから好まれているようです。
インドネシア語は、発音は異なるものの、英語と同じアルファベットが表記として使われるため、英語と同じフォントが利用できます。
そのため、英語のfont-familyでも同じ結論となっていましたが、Helvetica Neueが人気です。
WEBサイトのユーザ傾向やデザインにあったfont-familyの参考にしてくだい。